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      時代による将棋の平均手数の変化

      1.初めに

       読者の皆さんは,将棋の戦法には「流行」があることはご存知だろうか. 将棋は日本の伝統的なゲームである.江戸時代から現代まで,多くの天才棋士たちが誕生し,彼らによって将棋の戦法は洗練されてきた.誰かが有力な戦法を開発し,その戦法に対抗する有力な戦法が新しく開発される.その対抗策によって以前まで流行っていた戦法がだんだん指されなくなる.このような流行と衰退の繰り返しによって,将棋の序盤戦術は現在も発展し続けている.

       将棋には非常に多くの戦法が存在するが,どの戦法も独自の性質を持っている.これを大きく二つに分類するのが,「急戦」と「持久戦」である.「急戦」は陣形の整備はほどほどに,速攻を挑む戦法のことを指し,比較的短手数で終わることが多い.「持久戦」はお互いに陣形の整備が十分行われてから戦い始める戦法のことを指し,比較的長手数になることが多い.

       戦法に流行があり,戦法ごとに手数が違うのであれば,時代によって将棋の平均手数は違うのではないか.本記事では,そういった筆者の疑問を統計学的手法である,区間推定と平均値の検定を用いて調査する.

      2. 現代の将棋の手数について

       近年,将棋AIの普及によりプロの将棋が大きく変わっている.特に顕著な傾向として,序盤の早い段階で攻撃する棋士が増えたということが挙げられる.これは,AIを用いて序盤を網羅的に研究しているので,序盤の少しの緩みに反応するプレイヤーが増えたことや,かつては無理とされていた速攻策を,AIが評価していることに起因している.このような傾向から,プロ棋戦における将棋の平均手数は減少傾向にあると仮説を立てる.

      3. 将棋の手数の区間推定

      3.1. 区間推定の条件

       本記事では「プロ棋士の将棋の手数の平均」を2008年から2022年までの15年間で区間推定する.集めるサンプルサイズは各期間30とする.また,区間は信頼区間95%で求める.「プロ棋士の将棋の手数」という確率変数は,それが従う確率分布も母分散も未知である.なので今回は十分にサンプルを集め,中心極限定理を用いることで,平均値の推定を行う.

       手数のデータを集めるにあたって,「将棋DB2」というサイトを利用した.女流棋戦含む公式戦から,無作為に15年×30個,計450個標本を集めた.

      3.2. 区間推定の結果

       

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